湿度制御について

一般空調では、温度は20〜30℃、湿度は50〜60%RH前後で一定値に保つよう制御することが 求められますが、環境試験機・環境試験室では低温から高温、低湿度から高湿度まで要求され、更に設定値が時間と共に変化します。これに合うコントローラが要求されます。

相対湿度はそこに含まれる水分の量の絶対値を表すものではない

湿度と言うと、一般的には相対湿度(%RH)を指す場合が多く、また感覚的に理解されやすい
のですが、相対湿度を制御対象の状態を表す変量(調節計への入力信号)として直接制御に使用することは不都合な点があります。これは相対湿度が温度の関数になっていることによるからです。いいかえるなら、相対湿度はそこに含まれる水分の量の絶対値を表すものではなく、その時の温度条件を規定することによって定まる値で、文字通り相対的なものです。制御を目的とするとき、このような相対的な値を設定値および変量として湿度制御を行うことは不都合なことが生じる場合があります。このようなときは温度として規定できる湿球温度を制御対象とする温湿度コントローラが有効となる場合が多くあります。

 加湿量は温度によって異なる

温度の場合は、ある空間の温度を1℃上昇させるために必要な熱量は20℃から21℃に上昇したときと50℃から51℃に上昇するときとほぼ同じです。(ただし、周囲からの放熱は無視します)湿度の場合、加湿量は温度を指定しなければ特定できません。20℃のときに1%RH上昇させる場合に比較して50℃のときに1%RH上昇させるために必要な加湿量は数倍になります。

PID定数を温湿度ゾーン別に設定

このように湿度は温度の影響を大きく受けること、またプログラム制御では設定値が時間と共に変化することから、温湿度プログラム制御では全温湿度領域で同一のPID定数では不都合なことが起きることが有ります。このようなときはPID定数を温湿度ゾーン別に設定できるコントローラが有効になります。